“やつお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八尾66.7%
八岑33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今申しました紅殻入べにがらいりの紙は、越中婦負ねい郡の八尾やつお地方で作られます。土地では「赤傘あかがさ相竹あいたけ」と呼びます。この町は和紙で誇るべきものを幾種かちます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
取手とって宿しゅくの安孫子屋にいるだるまで名はお蔦、越中八尾やつおの生れで二十四になる女だとはっきりいっておやり。
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
お蔦 (思い出して泣けてくる顔を隠すとて、後向きになり、声を低めて唄い出す、故郷の名物、八尾やつおの小原節)おらちゃ友達や、さたね(菜種)の花よ、ハア、どこいしょのしょ。
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
八岑やつお越え鹿しし待つ君が」(巻七・一二六二)、「八峰には霞たなびき、谿たにべには椿花さき」(巻十九・四一七七)等の如く、畳まる山のことである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)