“へきかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壁間80.0%
癖漢10.0%
碧澗10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うるさいくらい稽古を積んだものだ。こんなことを思い起しながら、安部君の顔から壁間へきかんへ目を移すと、説教題が
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
しかれどもこの癖漢へきかん冷々れい/\たる苦笑くせうおこすのみなることしめし、實際家じつさいかいやしむのねんをあらはし、「でなくば生命いのちてんのみ。運命うんめい服從ふくじゆうし、百事ひやくじ放擲はうてきし」、云々しか/″\はつせしむるにいたる。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
必然ひつぜんあく」を解釋かいしやくして遊歩塲いうほぢやう一少女いつせうぢよ點出てんしゆつしかの癖漢へきかん正義せいぎ狂欲きやうよくするじやうえがき、あるひ故郷こきやうにありしときのあたゝかきゆめせしめ、生活せいくわつ苦戰塲くせんぢやうりて朋友はうゆう一身いつしんだんずるところあり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
い候え、と言うのである。これを思うと、木曾殿の、掻食わせた無塩ぶえん平茸ひらたけは、碧澗へきかんあつものであろう。が、爺さんの竈禿くどはげ針白髪はりしらがは、阿倍の遺臣のがいがあった。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)