“ふるゐど”の漢字の書き方と例文
語句割合
古井戸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くだん古井戸ふるゐどは、先住せんぢういへつまものにくるふことありて其處そこむなしくなりぬとぞ。ちたるふた犇々ひし/\としておほいなるいしのおもしをいたり。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さうして黄昏時たそがれどきにおつぎはそれを草刈籠くさかりかごれてうしろ竹藪たけやぶなか古井戸ふるゐどおとした。古井戸ふるゐどくらくしてかつふかい。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
蚊遣かやりけむり古井戸ふるゐどのあたりをむる、ともいへ縁端えんばた罷來まかりきて、地切ぢぎり強煙草つよたばこかす植木屋うゑきやは、としひさしくもりめりとて、初冬はつふゆにもなれば、汽車きしやおととゞろ絶間たえまこがらしきやむトタン
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
釣臺つりだいは、しつかりふたをした、おほき古井戸ふるゐどそばとほつてました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)