“ふみこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フミコ
語句割合
踏込51.3%
文子25.6%
蹈込10.3%
踏越5.1%
詩子2.6%
二三子2.6%
富美子2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道に迷って踏込ふみこんだ者が、殺生谷の泥深い底無し沼へはまりこんで、惨めな死を遂げる事もすくなくはない、——村の人たちは是を
殺生谷の鬼火 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
まあ聞きたまえ、この話は君にとっても一寸興味がありそうなんだから。と云うのは、その木下芙蓉の本名が木下文子ふみこなんだ。君、思い出さないかい。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
つきさてはお浪め富右衞門に艷書ふみを見せたりしかなさけなき仕方なり富右衞門も猶以て遺恨ゐこんなれ店の者共まで今日の始末しまつ思へば/\忌々いま/\いつ蹈込ふみこんで打放し此恨みを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
喜多きた食堂しよくだう飮酒のみく。……あのてつぼうにつかまつて、ぶるツとしながら繋目つなぎめいた踏越ふみこすのは、長屋ながや露地ろぢ溝板どぶいた地震ぢしんおもむきあり。あめ小留をやみにる。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
中年者の勤人らしい堅実な男、巨万の富を遺された富める孤児の詩子ふみこを、四、五年この方自分の娘のように世話をして来た人物です。
身代りの花嫁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「後から来た車で運転手を病院に運び、詩子ふみこお姉様はお母様と家へ引返して手当をするんですって、皆さんによろしくって言いましたワ」
身代りの花嫁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「おせいさんという人や、二三子ふみこさんというお嬢さんにね。」
雑居家族 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
記事が簡単でよく分りませんけれど、何でも娘の富美子ふみこが賊に誘拐され、その身代金として一万円を奪われたということらしいのです。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)