トップ
>
蹈込
>
ふみこ
ふりがな文庫
“
蹈込
(
ふみこ
)” の例文
草原の草を縛り合わせて通りかかった人を
躓
(
つまず
)
かせたり、田圃道に小さな
陥穽
(
おとしあな
)
を作って人を
蹈込
(
ふみこ
)
ませたり、夏の闇の夜に路上の
牛糞
(
ぎゅうふん
)
の上に蛍を載せておいたり
重兵衛さんの一家
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
吐
(
つき
)
扨
(
さて
)
はお浪め富右衞門に
彼
(
あ
)
の
艷書
(
ふみ
)
を見せたりしか
情
(
なさけ
)
なき仕方なり富右衞門も猶以て
遺恨
(
ゐこん
)
なれ店の者共まで今日の
始末
(
しまつ
)
思へば/\
忌々
(
いま/\
)
し
寧
(
いつ
)
そ
蹈込
(
ふみこ
)
んで打放し此恨みを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しとしという尋常らしい
跫音
(
あしおと
)
が、今はびちゃびちゃと聞えて来た。水なら
踵
(
かかと
)
まで
浴
(
かか
)
ろう深さ、そうして
小刻
(
こきざみ
)
に
疾
(
はや
)
くなったが、
水田
(
みずた
)
へ
蹈込
(
ふみこ
)
んで渡るのを
畔
(
あぜ
)
から聞く位の響き。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ものを見ないようにする方が
可
(
い
)
いっていうもんだから、ここはちょうど人通の少い処、
密
(
そっ
)
と目を
塞
(
ふさ
)
いで探って来たので、ついとんだ
羂
(
わな
)
に
蹈込
(
ふみこ
)
んださ、
意気地
(
いくじ
)
はないな、
忌々
(
いまいま
)
しい。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何でも石滝って処を奥へ
蹈込
(
ふみこ
)
むと、ちょうど今時分咲いてる花で、きっとあるんだそうだけれど、そこがまた大変な処でね、
天窓
(
あたま
)
が石のような猿の神様が住んでるの、
恐
(
おそろし
)
い
大
(
おおき
)
な
鷲
(
わし
)
が居るの
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蹈
漢検1級
部首:⾜
17画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“蹈”で始まる語句
蹈
蹈鞴
蹈迷
蹈台
蹈出
蹈外
蹈海
蹈鳴
蹈襲
蹈留