“ひとけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人気90.3%
人氣5.8%
一蹴2.6%
人勢0.6%
人影0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ランプはすでに消してあるから、暗くてどこに何が居るか判然とわからないが、人気ひとけのあるとないとは様子でも知れる。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
奥にこそ此様こんな人気ひとけ無くはしてあれ、表の方には、相応の男たち、腕筋も有り才覚も有る者どもの居らぬ筈は無い。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私は門にもたれて、羊の一匹も出てゐない、短い、いぢけた白茶しらちやけた草が生えてるばかしの人氣ひとけのない牧場を眺めた。
凡そ、村で人氣ひとけのあるらしく見えるのは、此家と鍛冶屋と、南端れ近い役場と、雜貨やら酒石油などを商ふ村長の家の四軒に過ぎない。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
父は椅子をつかみ、かかと一蹴ひとけりして、腰掛け台の藁を抜いてしまった。彼の足はそこをつきぬけた。足を引きぬきながら、彼は娘に尋ねた。
ざまあ見ろ、山田の内部の苦しみや懊悩を一蹴ひとけりしたのである。
道化芝居 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
成りたけ、人勢ひとけに遠ざかって、茶店に離れたのに不思議はあるまい。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
途上人影ひとけれに成った頃、同じ見附の内より両人ふたり少年わかものが話しながら出て参った。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)