“ひとけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人気90.9%
人氣5.1%
一蹴2.9%
人勢0.6%
人影0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何んという不思議な対照だろう! 何んという信じられない光景だろう! 私の今いるこの位置は、暗黒で、人気ひとけがなくて、物凄い。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あつたところでございますか? それは山科やましな驛路えきろからは、四五ちやうほどへだたつてりませう。たけなかすぎまじつた、人氣ひとけのないところでございます。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おもふかおもはないうちに、つまたけ落葉おちばうへへ、ただ一蹴ひとけりに蹴倒けたふされた、(ふたたびほとばしごと嘲笑てうせう盜人ぬすびとしづかに兩腕りやううでむと、おれの姿すがたをやつた。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
成りたけ、人勢ひとけに遠ざかって、茶店に離れたのに不思議はあるまい。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
途上人影ひとけれに成った頃、同じ見附の内より両人ふたり少年わかものが話しながら出て参った。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)