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一蹴
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ひとけ
ふりがな文庫
“
一蹴
(
ひとけ
)” の例文
父は椅子をつかみ、
踵
(
かかと
)
で
一蹴
(
ひとけ
)
りして、腰掛け台の藁を抜いてしまった。彼の足はそこをつきぬけた。足を引きぬきながら、彼は娘に尋ねた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
と
思
(
おも
)
ふか
思
(
おも
)
はない
内
(
うち
)
に、
妻
(
つま
)
は
竹
(
たけ
)
の
落葉
(
おちば
)
の
上
(
うへ
)
へ、
唯
(
ただ
)
、
一蹴
(
ひとけ
)
りに
蹴倒
(
けたふ
)
された、(
再
(
ふたたび
)
、
迸
(
ほとばし
)
る
如
(
ごと
)
き
嘲笑
(
てうせう
)
)
盜人
(
ぬすびと
)
は
靜
(
しづ
)
かに
兩腕
(
りやううで
)
を
組
(
く
)
むと、おれの
姿
(
すがた
)
へ
眼
(
め
)
をやつた。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ざまあ見ろ、山田の内部の苦しみや懊悩を
一蹴
(
ひとけ
)
りしたのである。そして山田にとつて腹立たしいことには、かうした嘲笑を正しいと認めねばならなかつたのである。
道化芝居
(新字旧仮名)
/
北条民雄
(著)
ウンと力を入れて、
一蹴
(
ひとけ
)
りすると、今まで俯伏せになっていた怪物が、グニャリと仰向きになって、何とも云えぬいやらしい形の腹部を見せたが、それと同時に、実に驚くべき事が起った。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「まず敵の、河北郡の鳥越城を、
一蹴
(
ひとけ
)
ちらしに——」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“一蹴”の意味
《名詞》
はねのけること。
相手を簡単に負かすこと。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
蹴
常用漢字
中学
部首:⾜
19画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥