“ともぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伴船25.0%
友船12.5%
件船12.5%
供舟12.5%
供船12.5%
侶船12.5%
僚船12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将軍が大堰川へ船遊びの際、伴船ともぶねに使う屋根船で、めったに人の手にれません。昭青年は苫を破り分けて早百合姫をその中へ入るよううながしました。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
前途ゆくて焼山やけやま茶店ちやみせいて、少時しばらくするまで、この友船ともぶねさかひへだてたやうにわかれたのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とほあと見返みかへれば、かぜつた友船ともぶねは、千すぢ砂煙すなけぶりをかぶつて、みだれて背状うしろさまきしなつて、あたか赤髪藍面せきはつらんめん夜叉やしやの、一水牛すゐぎうくわして、苜蓿うまごやしうへころたるごとく、ものすさまじくのぞまれた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あなたと大地主さんとは何週間たったら件船ともぶねが来ると思ってお出でですか?」
供舟ともぶねはまだ日のあたるすずみかな 花明
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
と、頼正は眼を上げて、二十隻の供船ともぶねを見廻したが、扇を高く頭上へ上げると、横へ一つさっと振った。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
侶船ともぶねの武士達はこれを見ると、いずれも蒼褪あおざめて騒ぎ立て
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その近くにゐる僚船ともぶねを呼びとめて、飯の残りを無心したので、いつのまにか「ままかり」といふ名で呼ばれるやうになつたといふのだ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)