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そのとし
欺き
取仕合よしと
微笑合是を
斯してあゝしてと
奢る事
而已談合けり
偖其年も
暮明れば
享保九年春も三月と
成しに
江戸中大火に付此白子屋も
諸侯方を
始め
多分の
用を
五
月の
上旬……とは
言ふが、まだ
梅雨には
入らない。けれども、ともすると
卯の
花くだしと
称うる
長雨の
降る
頃を、
分けて
其年は
陽気が
不順で、
毎日じめ/\と
雨が
続いた。
此愛ちやんはローリー
鳥が
果して
幾つ
年とつて
居るか、それを
聞かない
中は
承知しませんでした、がローリー
鳥が
何うしても
其年齡を
云ふのを
拒んだものですから