“すご/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悄々50.0%
凄々12.5%
寥々12.5%
凄然々々12.5%
悽々12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石段の數でもかぞへるかのやうに一つ/\悄々すご/\と上つて行くのが涙で曇つた圭一郎の眼鏡に映つた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
たちたまひたり是によつて御列座も皆々退參たいさんと相成りければ跡に越前守只一人のこり手持てもちなき體なりしが外にせんすべもなくて凄々すご/\として御役宅を立ち去り歸宅せられしが忠義にこりなる所存を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ふは不埓千萬ふらちせんばんなり伺ひ度儀あらば奉行が自身に參上さんじやうすべき筈なり今般の儀は役儀やくぎに免じ御許しあるべし此趣き早々まかり歸り奉行に申達すべしと云捨て伊賀亮はツとおくいれば兩人は散々にはぢしめられ凄々すご/\と御役宅へ歸り奉行へ此由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うちければひたひよりながれけるに四郎右衞門今は堪忍かんにん成難なりがたしと思へども其身病勞やみつかれて居るゆゑ何共なにとも詮方せんかたなく無念を堪へ寥々すご/\とこそ歸りけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も爲べけれども母をつれ遙々はる/″\きたりしなればと燃立もえたつむねさすり何事も勘辨かんべんして寥々すご/\金屋の家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
尻目しりめかけ打笑ひまだ行ぬかと大音にしかつけられ口惜くちをしながら詮方なく凄然々々すご/\我が家へ立戻たちもどりぬ跡に長庵はうき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先に尋ねなば吾助に出逢本望を達すべきに公儀の御手に召捕めしとられては詮方せんかたなし一先旅宿にかへりて分別を定むべしと悽々すご/\馬喰町へ戻りけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)