凄々すご/\)” の例文
たちたまひたり是によつて御列座も皆々退參たいさんと相成りければ跡に越前守只一人のこり手持てもちなき體なりしが外にせんすべもなくて凄々すご/\として御役宅を立ち去り歸宅せられしが忠義にこりなる所存を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ふは不埓千萬ふらちせんばんなり伺ひ度儀あらば奉行が自身に參上さんじやうすべき筈なり今般の儀は役儀やくぎに免じ御許しあるべし此趣き早々まかり歸り奉行に申達すべしと云捨て伊賀亮はツとおくいれば兩人は散々にはぢしめられ凄々すご/\と御役宅へ歸り奉行へ此由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たのしみにくらし給へと種々いろ/\なだめつすかしついさめると雖もお光は更に思ひ止るべき所存しよぞんなければ猶押かへして頼みけるに清右衞門一ゑん取用ひ呉ざれば詮術せんすべなさに凄々すご/\と我が屋へこそ立戻たちもどれど熟々つく/″\思へばおもふ程無念悔しさ止難やみがたければ店請人たなうけにん清右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)