“れう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喨々25.0%
寥々25.0%
寥〻25.0%
蓼々25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、おもむきちがふ。彼處かしこのは、よこなびいて婉轉ゑんてんとしてながれあやつり、此處こゝのは、たてとほつて喨々れう/\としてたき調しらぶる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見渡すかぎり、両側の森林これを覆ふのみにて、一個の人影じんえいすらなく、一縷いちるの軽煙すら起らず、一の人語すら聞えず、寂々せき/\寥々れう/\として横はつて居る。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
勇者は独往し怯者けふしやは同行する、創作者は独自で模倣者もはうしやは群集、智者は寥〻れう/\、愚者は多〻であつて、群衆して居るといへばすでにそれは弱小蠢愚しゆんぐの者なる事を現はして居る位のものである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
剛一は千葉地方へ遠足におもむきて二三日、顔を見せざるなり、雨蕭々せう/\として孤影蓼々れう/\、梅子は燈下、思ひに悩んで夜のけ行くをも知らざるなり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)