“喨々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうりょう95.0%
れう/\5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心の奥で思いながら、宋江は楼台を上ってさらに深い所の殿前でんぜんにぬかずいていた。どこやらに聞える仙楽せんがく喨々りょうりょうと世の常ではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尺八の扇遊(立花家)が喨々りょうりょうと吹く都々逸に、初秋の夜の明るい寄席で涙をこぼした頃は、あたしもまだ若い、二十一、二の恋の日だった。
随筆 寄席風俗 (新字新仮名) / 正岡容(著)
が、おもむきちがふ。彼處かしこのは、よこなびいて婉轉ゑんてんとしてながれあやつり、此處こゝのは、たてとほつて喨々れう/\としてたき調しらぶる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)