寥々すご/\)” の例文
うちければひたひよりながれけるに四郎右衞門今は堪忍かんにん成難なりがたしと思へども其身病勞やみつかれて居るゆゑ何共なにとも詮方せんかたなく無念を堪へ寥々すご/\とこそ歸りけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も爲べけれども母をつれ遙々はる/″\きたりしなればと燃立もえたつむねさすり何事も勘辨かんべんして寥々すご/\金屋の家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
歎願たんぐわんせしに最早もはや罪科ざいくわきはま御所刑おしおきづけへ老中方の判もすわりたり今少し早くば致方もあるべきに今更是非なしとの事なれば吉右衞門平兵衞共に途方とはう寥々すご/\と歸りしが吉右衞門は如何程いかほど金子入用にても何卒喜八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)