トップ
>
悄々
>
すご/\
ふりがな文庫
“
悄々
(
すご/\
)” の例文
遣はし其後源八が
遊
(
あそび
)
に來りし時皆々
折目高
(
をりめだか
)
に
待遇
(
もてなし
)
ける故源八は
手持
(
てもち
)
無沙汰
(
ぶさた
)
に
悄々
(
すご/\
)
と立歸り是は彼の文の事を兩親の知りし故なりと
深
(
ふか
)
く
遺恨
(
ゐこん
)
に
思
(
おも
)
ひけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
石段の數でもかぞへるかのやうに一つ/\
悄々
(
すご/\
)
と上つて行くのが涙で曇つた圭一郎の眼鏡に映つた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「
行
(
え
)
けはあ、
汝
(
わ
)
りや
大
(
え
)
けえ
姿
(
なり
)
して、
呉
(
く
)
ろうの
何
(
なん
)
だのつて」と
與吉
(
よきち
)
を
呶鳴
(
どな
)
りつけた。
與吉
(
よきち
)
は
悄々
(
すご/\
)
と
出
(
で
)
て
行
(
い
)
つた。
卯平
(
うへい
)
は
少
(
すこ
)
し
目
(
め
)
を
開
(
ひら
)
いて
與吉
(
よきち
)
の
後姿
(
うしろすがた
)
を
見
(
み
)
た。
涙
(
なみだ
)
が
止
(
と
)
めどもなく
出
(
で
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
好い加減に慰められて
悄々
(
すご/\
)
帰るより外ないことだらうと思ふと、結果が見えすいてゐて、騒ぐだけ自分の弱味と辱を浚け出すに過ぎないのだと云ふ気もしたが、現在の気持では
復讐
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
悄
漢検1級
部首:⼼
10画
々
3画
“悄”で始まる語句
悄然
悄気
悄
悄氣
悄気返
悄乎
悄沈
悄気切
悄気方
悄悄