“うばひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おびやか路用ろよううばひて己が酒色のれうにぞつかすてけり初の程は何者の仕業しわざとも知る者なかりしが遂に誰云ふとなく旅人りよじんはぐの惡黨は此頃常樂院の食客大膳と云ふ者の仕業なりとを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
富士詣ふじまうでの下向げかうみぎり駕籠坂かごさかたうげにて始めて出會であひなんぢしなんと云を不便ふびんに思ひ連戻つれもどり我が宿に差置六七年やしなおきし中其恩義をわすれ我が女房と密通みつつうなし此條七を追出し田地家屋敷やしき家財迄かざいまでうばひ取んと謀計はかり白鳥はくてう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うばひ取れたる由今度其盜賊たうぞく取押へし處みぎ殘金有之と雖も其せつどゞけ出之なきに付公儀こうぎへ御取上に相成間其段心得られよと申渡され留守居は恐入かしこまり奉つると云て立歸る次に瀬川せがはと呼れ其方夫にてうけたまはれとて源八佐七南都なんと以來いらいの事共今一おう申立よと云れし時兩人委細ゐさい白状なせしかば各々おの/\大いに驚きかんじける時に瀬川はつゝしんでひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)