“いふもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
云者25.0%
言者25.0%
云物25.0%
稱物25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝに享保年間下總國しもふさのくに古河こがの城下に穀物屋吉右衞門こくものやきちゑもん云者いふものあり所にならびなき豪家がうかにて江戸表えどおもてにも出店でみせ十三げんありて何れも地面ぢめん土藏共どざうども十三ヶ所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たづぬるにもと大和國やまとのくに南都なんと春日かすが社家しやけ大森隼人おほもりはいとの次男にて右膳うぜん云者いふものありしが是を家督かとくにせんとおもひ父の隼人は右膳に行儀ぎやうぎ作法さはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立てゝ三歳なる文藏を守立もりたてて奉公人の取締とりしまり行屆ゆきとゞきしかば漸次々々しだい/\勝手かつてよくなりし故所々へ貸金とうもいたし番頭に忠兵衞と言者いふもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
概略おほかた藤五郎の事ならんが大岡殿の仁心じんしんにて藤五郎家來と申越れしと見えたりとて早速さつそく用人のばんすけ十郎と言者いふもの越前守殿役所へ罷出ければ越前守殿佐十郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こまぬきてたりしがとは云物いふものの五十兩容易よういの金に有ぬ故如何どうしてあなつぐなはん實家へ何とか方便はうべんいふて時借なりとせんものか外に手段しゆだんさらに無しとむねに思へども久八にも夫のみは云出しかねて居たりしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
爲しをり不※ふと阿蘭陀おらんだの名醫より傳習でんじゆしたりし稀代きたい妙藥めうやくテレメンテーナと稱物いふものにて則ち癲癇てんかん良劑りやうざいなり然れども今のしなのみならず阿蘭陀おらんだ人より傳へられたる奇藥きやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)