“いとほし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可憐60.0%
愛惜20.0%
最惜20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可憐いとほしねんむらむらとへがたく、きみゆゑにこそくまでにくすわれ木石ぼくせきならぬ令孃ひめくかるべきはずなし、此荊棘このいばらなかすくひしてと、かげだなるこひたけはしら詫住居わびずまゐおもひぬ。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
俳諧の聖芭蕉でさへも、旅に病んでは寂しかつたか、夢は枯野をかけめぐると、云うたではないか。お互ひに大切だいじにする事だ、愛惜いとほしい物は命だと、私が云へば、妻も寂しく笑つて噎せた。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
むかへ申しても祝盃さかづきさへも致さぬうち後家ごけなすのが最惜いとほしければ此度の縁はなきものと思し絶念下あきらめくださるやと申して參れと長左衞門が吩咐いひつけに依て態々わざ/\參りましたるがまことにお氣の毒の次第にてといひたるまゝ戸外おもて飛出とびだあと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)