可憐いとほし)” の例文
まづ歌ひつゝ空に漂ふ可憐いとほし雲雀ひばりが、やがて自ら最後をはりふしのうるはしさにで、心足りてもだすごとく 七三—七五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
可憐いとほしねんむらむらとへがたく、きみゆゑにこそくまでにくすわれ木石ぼくせきならぬ令孃ひめくかるべきはずなし、此荊棘このいばらなかすくひしてと、かげだなるこひたけはしら詫住居わびずまゐおもひぬ。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのかみの憂ひを憶ひ起すなるべし可憐いとほしの燕朝近く悲しき歌をうたひいで 一三—一五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)