“いじらし”の漢字の書き方と例文
語句割合
可憐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからの彼は、たとえば、巣に病む親鳥へ子鳥がえさを運ぶような可憐いじらしさだった。朝夕、心から主人の盧俊儀ろしゅんぎをいたわった。仕えること以前むかしとすこしもかわらない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男の子の可憐いじらしさというものは! 栄養が不足しているからでもあろう、首は抜けそうに痩せているし母親の肩でおさえつけられている、頬などにも肉はついていなかった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どこへ廻っても、誤りしいたげられて来たような自分が、可憐いじらしくてなさけなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)