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可憐
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いじらし
ふりがな文庫
“
可憐
(
いじらし
)” の例文
『
怎
(
どう
)
したけな?』と囁いてみたが返事がなくて一層
歔欷
(
すゝりな
)
く。と、
平常
(
ふだん
)
から此女の
温
(
おとな
)
しく優しかつたのが、俄かに
可憐
(
いじらし
)
くなつて來て、丑之助は又
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
残酷というのはね、仮にもしろ、そんな、優しい、
可憐
(
いじらし
)
い、——弟のために身代りになるというような、若い人の
生命
(
いのち
)
を
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女性には柔軟な優しみ、惻々たる慈悲心、風雅な淑かさ、繊細な
可憐
(
いじらし
)
さなどの情緒が蓄積されて来ます。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それからの彼は、たとえば、巣に病む親鳥へ子鳥が
餌
(
えさ
)
を運ぶような
可憐
(
いじらし
)
さだった。朝夕、心から主人の
盧俊儀
(
ろしゅんぎ
)
をいたわった。仕えること
以前
(
むかし
)
とすこしもかわらない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男の子の
可憐
(
いじらし
)
さというものは! 栄養が不足しているからでもあろう、首は抜けそうに痩せているし母親の肩でおさえつけられている、頬などにも肉はついていなかった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
どこへ廻っても、誤り
虐
(
しいた
)
げられて来たような自分が、
可憐
(
いじらし
)
くて
情
(
なさけ
)
なかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“可憐”で始まる語句
可憐想
可憐也
可憐児
可憐相
可憐小女去邀賓
可憐春半不還家