“いつしゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一種68.4%
一首10.5%
一趣10.5%
一株5.3%
一炷5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから突然とつぜんこの小舅こじうと自分じぶんあひだ御櫃おはちいて、たがひかほ見合みあはせながら、くちうごかすのが、御米およねつては一種いつしゆ經驗けいけんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのうちにわびしておくべしといへど、福一かしらをたれものをあんずるさまなりしが、やがて兎角とかくにむかひ、うた一首いつしゆよみ候かきて玉はれといふ。
描金まきゑよくして人のかすをなめず、別に一趣いつしゆ奇工きこうす。破笠はりつ細工とて今にしやうせらる。吉原の七月はじめ機燈からくりとうろを作りて今に其余波よはのこせり、でんつまびらかなれどもさのみはとてもらせり。
去りて歸らぬ松一株いつしゆ
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
少女はこの一炷いつしゆかう清閑せいかんを愛してゐるのであらうか? いや、更に気をつけて見ると、少女の顔に現れてゐるのはさう云ふ落着いた感情ではない。鼻翼びよくは絶えず震えてゐる。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)