“ひといろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一色88.5%
一種7.7%
一彩3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって余の意識の内容はただ一色ひといろもだえ塗抹とまつされて、臍上方さいじょうほう三寸さんずんあたりを日夜にうねうね行きつ戻りつするのみであった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この土地の新聞一種ひといろ、買っては読めない境遇だったし、新聞社の掲示板の前へ立つにも、土地は狭い、人目に立つ、死出三途さんずともいう処を、一所に徜徉さまよった身体からだだけに、自分から気がけて
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
濃い闇黒やみが街を一彩ひといろき潰して、晴夜はれとともに一入ひとしおの寒気、降るようにとまでは往かなくとも、星屑が銀砂子を撒き散らしたよう、蒼白い光が漂ってはいるが地上へは届かないから