“いっしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一種33.3%
一炷22.2%
一株11.1%
一朱11.1%
一朱銀11.1%
一首11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うまい、少しぐちゃっとこけにはいったけれども、まあいいねえ、それではぼくはいまこっちで桶をつるすから、そっちでとってくれたまえ。そら、おもい、ぼくは起重機きじゅうき一種いっしゅだよ。
イーハトーボ農学校の春 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一炷いっしゅ、また一炷。こうは、春の夜を、現世を、夢ぞと教えるように立ちのぼる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳橋やなぎばしに柳なきは既に柳北りゅうほく先生『柳橋新誌りゅうきょうしんし』に「橋以柳為名而不一株之柳はしやなぎもっすに、一株いっしゅやなぎえず〕」
日本の神社と寺院とはその建築と地勢と樹木とのまことに複雑なる綜合美術である。されば境内の老樹にしてもしその一株いっしゅ枯死こしせしむれば、全体より見て容易に修繕しがたき破損をきたさしめた訳である。
十八人で二両二分とか、五十六人で三両二分とか、村でも思い思いに納めるようだが、おれたちは七人で、一人が一朱いっしゅずつと話をまとめましたわい。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「だが、相手はこんな事に馴れている。唯なぐって突き出したばかりじゃああるめえ。そこには又、仲裁するような奴が出て来て、兄い、まあ我慢してくれとか何とか云って、一朱銀いっしゅの一つも握らせてくれたか」
ある時み出でし腰折こしおれ一首いっしゅ
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)