一炷いっしゅ)” の例文
予はただ笑止に思うに過ぎぬ。予はただここに一炷いっしゅの香をひねってこれを弔するに過ぎぬ。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一炷いっしゅ、また一炷。こうは、春の夜を、現世を、夢ぞと教えるように立ちのぼる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)