“ひとかぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一株100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ル・メルキウル・ド・フランスが初号をいちいだせし時も、もとより文壇不遇の士の黄白くわうはくゆたかなる筈なければ、やむ無く一株ひとかぶ六十フランの債券を同人に募りしかど
わがゐたる一株ひとかぶの躑躅のなかより、羽音はおとたかく、虫のつと立ちて頬をかすめしが、かなたに飛びて、およそ五、六尺へだてたるところつぶてのありたるそのわきにとどまりぬ。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ちょうど、国境こっきょうのところには、だれがえたということもなく、一株ひとかぶばらがしげっていました。そのはなには、朝早あさはやくからみつばちがんできてあつまっていました。
野ばら (新字新仮名) / 小川未明(著)