“いくすぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾筋42.9%
幾条33.3%
幾條9.5%
幾線9.5%
幾流4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
微笑びせうふくみてみもてゆく、こゝろ大瀧おほだきにあたりて濁世じよくせあかながさんとせし、それ上人しやうにんがためしにもおなじく、戀人こひゞとなみだ文字もじ幾筋いくすぢたきほとばしりにもて、うしなはん心弱こゝろよわ女子をなごならば。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まはりつうねりつするのを、うをおよぐのか、とおもふと幾条いくすぢかのへびで、うつばりにでもをくつてるらしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この森林しんりんのそれ/″\ことなつた状態じようたいにある幾條いくすぢものおびを『水平的森林帶すいへいてきしんりんたい』といひます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
板縁は月夜ふけつつ玻璃のかげ引きてゐにけり光る幾線いくすぢ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
我国に大小の川々幾流いくすぢもあるなかに、此渋海川しぶみがはにのみかぎりて毎年まいねんたがはず此事あるもとすべし。しかるに天明の洪水こうずゐ以来此事たえてなし。