“いくじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾丈50.0%
幾帖33.3%
幾条16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾丈いくじょうか後すざりして船を廻し、ふけおやまを罵りながら、松林に向って進んだ。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
拡げると、畳二枚分もあるような大きな図面やら、小図面やら、幾帖いくじょうも出来ていた。それも書類も、すべてこの中津軽と南津軽との間を横断している五所川原の治水工事に関するものばかりだった。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
茫々ぼうぼうたる薄墨色うすずみいろの世界を、幾条いくじょう銀箭ぎんせんななめに走るなかを、ひたぶるに濡れて行くわれを、われならぬ人の姿と思えば、詩にもなる、句にもまれる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)