“おおやけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.2%
公庁0.8%
公然0.8%
公表0.8%
国事0.8%
大宅0.8%
大家0.8%
大火災0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誠に遺憾なれども、今後先生の病いよ/\全癒の上は、兼ての腹案を筆記せしめて世におおやけにし、以て今日の遺憾を償うことあるべし。
「君公庁おおやけに召され給うと聞きしより、かねてあわれをかけつる隣のおきなをかたらい、とみに野らなる宿やどのさまをこしらえ、我をとらんずときに鳴神なるかみ響かせしは、まろやが計較たばかりつるなり」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あからさまによめ入らんかたぞしかるべき。泰西諸国せいようくにぐににては。公然おおやけに再縁してはじざるときくものを。何をくるしみてか。松ならぬ木を松めかして。時ならぬ寄生木やどりぎい出でけん折。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
明治四十五年に、故人の日記が公表おおやけにされてからである。私は今更、夢の多かった生活、いつも居眠りをしていたような自分を恥じもするが——幾度かその日記をひもときかけてはめてしまった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
国事おおやけに関する暗撃果合いや、新刀あらもの試し辻斬の類をかした土民人情の縺れから来る兇行の因に五つある。物盗ものとり、恐怖、貪慾、嫉妬やきもち、それから意趣返しと。伊兵衛の場合はあきらかに物盗ではない。
兄のアメオシタラシ彦の命は・春日の臣・大宅おおやけの臣・粟田の臣・小野の臣・柿本の臣・壹比韋いちひいの臣・大坂の臣・阿那の臣・多紀たきの臣・羽栗の臣・知多の臣・牟耶むざの臣・都怒つの山の臣・伊勢の飯高の君・壹師の君・近つ淡海の國の造の祖先です。
あて人の家自身が、それぞれ、農村の大家おおやけであった。其が次第に、官人つかさびとらしい姿にかわって来ても、家庭の生活には、何時までたっても、何処か農家らしい様子が、残って居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
私共わたくしどもも随分大火災おおやけでもございますと、五十両百両とほどこしを出した事もありますが、一軒前一分か二朱にしきゃア当りませんで、それは名聞みょうもん、貴方は見ず知らずの者へ、おいそれと百両の金子を下すって
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)