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黒山
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くろやま
ふりがな文庫
“
黒山
(
くろやま
)” の例文
そこには、
大
(
おお
)
きな
呉服屋
(
ごふくや
)
がありました。
出
(
で
)
たり、
入
(
はい
)
ったりする
人々
(
ひとびと
)
で、そこの
門
(
かど
)
は、
黒山
(
くろやま
)
のようにぎわっていました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
米国人の歓迎祝砲海上
恙
(
つつが
)
なく
桑港
(
サンフランシスコ
)
に着た。着くやいなや土地の
重立
(
おもだっ
)
たる人々は船まで来て祝意を
表
(
ひょう
)
し、
之
(
これ
)
を歓迎の始めとして、陸上の見物人は
黒山
(
くろやま
)
の如し。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
いっぽう、
宿屋
(
やどや
)
のまえは、ものめずらしげにあつまってきた村の人びとで、
黒山
(
くろやま
)
の人だかりになっている。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「矢っ張り場所が
悪
(
わる
)
いんだ」と野々宮がいふ。男は
二人
(
ふたり
)
で笑つた。団子坂の
上
(
うへ
)
迄
来
(
く
)
ると、交番の前へ人が
黒山
(
くろやま
)
の様に
集
(
たか
)
つてゐる。
迷子
(
まひご
)
はとう/\巡査の手に渡つたのである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
赤蛙
(
あかがえる
)
が化けたわ、化けたわと、
親仁
(
おやじ
)
が
呵々
(
からから
)
と笑ったですが、もう耳も聞えず
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)
。何か
黒山
(
くろやま
)
のような物に
打付
(
ぶッつ
)
かって、
斛斗
(
もんどり
)
を打って
仰様
(
のけざま
)
に転ぶと、滝のような雨の中に、ひひんと馬の
嘶
(
いなな
)
く声。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
黄山
(
きやま
)
赤山
(
あかやま
)
黒山
(
くろやま
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
その
日
(
ひ
)
も、
二人
(
ふたり
)
のまわりには、いつものごとく、
人
(
ひと
)
が
黒山
(
くろやま
)
のように
集
(
あつ
)
まっていました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四っ角近くへ
来
(
く
)
ると左右に本屋と雑誌屋が沢山ある。そのうちの二三軒には人が
黒山
(
くろやま
)
の様にたかつてゐる。さうして雑誌を読んでゐる。さうして買はずに行つて仕舞ふ。野々宮君は
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、ちゅうちょしましたが、ついに、
灰色
(
はいいろ
)
の
雲
(
くも
)
のせわしそうに、
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
を
走
(
はし
)
る
野原
(
のはら
)
をひととびに
走
(
はし
)
って、
町
(
まち
)
へいきました。さすがに、
両
(
りょう
)
がわに、
人
(
ひと
)
は
黒山
(
くろやま
)
のごとく
集
(
あつ
)
まっています。
鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴