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高利
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こうり
ふりがな文庫
“
高利
(
こうり
)” の例文
胸
(
むね
)
に
痞
(
つか
)
への
病
(
やまひ
)
は
癪
(
しやく
)
にあらねどそも/\
床
(
とこ
)
に
就
(
つき
)
きたる
時
(
とき
)
、
田町
(
たまち
)
の
高利
(
こうり
)
かしより
三月
(
みつき
)
しばりとて十
圓
(
ゑん
)
かりし、一
圓
(
ゑん
)
五拾
錢
(
せん
)
は
天利
(
てんり
)
とて
手
(
て
)
に
入
(
い
)
りしは八
圓
(
ゑん
)
半
(
はん
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東京市の貧弱なる膨脹に
付
(
つ
)
け
込
(
こ
)
んで、最低度の資本家が、なけなしの
元手
(
もとで
)
を二割乃至三割の
高利
(
こうり
)
に
廻
(
まは
)
さうと
目論
(
もくろん
)
で、あたぢけなく
拵
(
こしら
)
へ
上
(
あ
)
げた、生存競争の
記念
(
かたみ
)
である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
土台が
極
(
きま
)
ると、山の
貸元
(
かしもと
)
になって、坐っていて商売が出来るようになりました、
高利
(
こうり
)
は貸します。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
第
(
だい
)
二の
容疑者
(
ようぎしゃ
)
は、
金属
(
きんぞく
)
メッキ
工場
(
こうじょう
)
の
技師
(
ぎし
)
兼
(
けん
)
重役
(
じゅうやく
)
であり、
中内忠
(
なかうちただし
)
という
工学士
(
こうがくし
)
だつたが、この
人物
(
じんぶつ
)
は、
刈谷老人
(
かりやろうじん
)
に
高利
(
こうり
)
の
金
(
かね
)
を
借
(
か
)
りていて、かなり
苦
(
くる
)
しめられていたはずである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
藩にて
廉潔
(
れんけつ
)
の役人と称し、
賄賂
(
わいろ
)
役徳をば一切取らずとて、人もこれを信じ
自
(
みず
)
からこれを許す者あれども、町人がこの役人へ
安利
(
やすり
)
にて金を貸し、または
態
(
わざ
)
と
高利
(
こうり
)
にてその金を預り
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“高利”の意味
《名詞》
(金融)高い利率。
大きな利益。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“高利”で始まる語句
高利貸
高利貸渡世