“安利”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やすり66.7%
あんり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方には高利貸連中が小山さんなら何時いつでも安利やすりで金をお貸し申すと大層な信用で、それが四方八方へ広まって小山の物堅い評判は段々たかまりました
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
藩にて廉潔れんけつの役人と称し、賄賂わいろ役徳をば一切取らずとて、人もこれを信じみずからこれを許す者あれども、町人がこの役人へ安利やすりにて金を貸し、またはわざ高利こうりにてその金を預り
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ところが懼れない! 紳士たるものが高利アイスを貸したら名誉に関らうけれど、高い利を払つて借りるのだから、安利あんりや無利息なんぞを借りるから見れば、はるかに以つて栄とするに足れりさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)