安利やすり)” の例文
一方には高利貸連中が小山さんなら何時いつでも安利やすりで金をお貸し申すと大層な信用で、それが四方八方へ広まって小山の物堅い評判は段々たかまりました
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
藩にて廉潔れんけつの役人と称し、賄賂わいろ役徳をば一切取らずとて、人もこれを信じみずからこれを許す者あれども、町人がこの役人へ安利やすりにて金を貸し、またはわざ高利こうりにてその金を預り
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)