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高低
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こうてい
ふりがな文庫
“
高低
(
こうてい
)” の例文
所どころ
高低
(
こうてい
)
はあっても、日の
届
(
とど
)
くかぎり野原であった。
畑地
(
はたち
)
もなければ森もない、遠方から見るとただ一色のねずみ色の土地であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
に、
土地
(
とち
)
の
高低
(
こうてい
)
や
位置
(
いち
)
の
相違
(
そうい
)
によつて、
寒
(
さむ
)
さ
暖
(
あたゝ
)
かさがちがふにつれて、
生
(
は
)
える
樹木
(
じゆもく
)
もそれ/″\ちがふのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
伝吉は短い沈黙の
間
(
あいだ
)
にいろいろの感情の
群
(
むら
)
がるのを感じた。
嫌悪
(
けんお
)
、
憐憫
(
れんびん
)
、
侮蔑
(
ぶべつ
)
、恐怖、——そう云う感情の
高低
(
こうてい
)
は
徒
(
いたずら
)
に彼の
太刀先
(
たちさき
)
を
鈍
(
にぶ
)
らせる役に立つばかりだった。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
庭の内に
高低
(
こうてい
)
参差
(
しんし
)
とした十数本の松は、何れも
忍
(
しの
)
び得る
限
(
かぎ
)
り雪に
撓
(
た
)
わんで、最早
払
(
はら
)
おうか今払おうかと思い
貌
(
がお
)
に枝を
揺々
(
ゆらゆら
)
さして居る。
素裸
(
すっぱだか
)
になってた
落葉木
(
らくようぼく
)
は、
従順
(
すなお
)
に雪の積るに任せて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
道義心と利害心が
高低
(
こうてい
)
を描いて彼の心を
上下
(
うえした
)
へ動かした。するとその片方に温泉行の重みが急に加わった。約束を断行する事は吉川夫人に対する彼の義務であった。必然から起る彼の要求でもあった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
山麓
(
さんろく
)
から
頂上
(
ちようじよう
)
までの
間
(
あひだ
)
にいろ/\
模樣
(
もよう
)
の
變
(
かは
)
つた
幾
(
いく
)
つかの
森林帶
(
しんりんたい
)
がかさなつてゐるわけです このように
土地
(
とち
)
の
高低
(
こうてい
)
によつて
現
(
あらは
)
れる
森林帶
(
しんりんたい
)
のことを『
垂直的森林帶
(
すいちよくてきしんりんたい
)
』
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
“高低”の意味
《名詞》
高 低(こうてい)
高いことと低いこと。
高くなったり低くなったりすること。上がったり下がったりすること。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
低
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高原
高嶺
高山
高邁