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馬爪
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ばづ
ふりがな文庫
“
馬爪
(
ばづ
)” の例文
その暗謨尼亜を造るには
如何
(
どう
)
するかと云えば、
骨
(
こつ
)
……骨よりもっと世話なしに出来るのは
鼈甲屋
(
べっこうや
)
などに
馬爪
(
ばづ
)
の
削屑
(
けずりくず
)
がいくらもあって
只呉
(
ただく
)
れる。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「王子よ、我の
酒盞
(
うくは
)
を爾は受けよ。」と、兵部の宿禰は傍からいって、
馬爪
(
ばづ
)
で作った酒盞を長羅の方へ差し延べた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「マガイ」とは
馬爪
(
ばづ
)
を
鼈甲
(
べっこう
)
に似たらしめたるにて、現今の
護謨
(
ゴム
)
を
象牙
(
ぞうげ
)
に
擬
(
ぎ
)
せると同じく似て非なるものなれば、これを以て妾を呼びしことの
如何
(
いか
)
ばかり名言なりしかを知るべし。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
馬爪
(
ばづ
)
のさし
櫛
(
ぐし
)
も
世
(
よ
)
にある
人
(
ひと
)
の
本甲
(
ほんかう
)
ほどには
嬉
(
うれ
)
しがりし
物
(
もの
)
なれども、
見
(
み
)
る
人毎
(
ひとごと
)
に
賞
(
ほ
)
めそやして、これほどの
容貌
(
きりよう
)
を
埋
(
うも
)
れ
木
(
ぎ
)
とは
可
(
あたら
)
惜しいもの、
出
(
で
)
て
居
(
い
)
る
人
(
ひと
)
で
有
(
あら
)
うなら
恐
(
おそ
)
らく
島原
(
しまばら
)
切
(
き
)
つての
美人
(
びじん
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
那
(
あ
)
の
馬爪
(
ばづ
)
、あんな
骨類
(
こつるい
)
を徳利に入れて
蒸焼
(
むしやき
)
にするのであるから実に
鼻持
(
はなもち
)
もならぬ。それを緒方の塾の庭の狭い処で
遣
(
や
)
るのであるから奥で
以
(
もっ
)
て
堪
(
たま
)
らぬ。奥で堪らぬばかりではない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
爪
常用漢字
中学
部首:⽖
4画
“馬”で始まる語句
馬鹿
馬
馬鈴薯
馬丁
馬蹄
馬糞
馬子
馬車
馬士
馬酔木