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頭目
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かしら
ふりがな文庫
“
頭目
(
かしら
)” の例文
「美濃家の密使を案内して参りました。連れて来ますか。お
頭目
(
かしら
)
からお運びになりますか。密使は、森の蔭に待たせておきましたが」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
、
私
(
わたくし
)
があの
時
(
とき
)
、
天狗
(
てんぐ
)
の
頭目
(
かしら
)
に
就
(
つ
)
いて
問
(
と
)
いただしたところに
基
(
もとづ
)
き、ざっとそのお
話
(
はな
)
しを
致
(
いた
)
して
見
(
み
)
ることにしましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「さあ起きろ。
頭目
(
かしら
)
のお呼びだ。おとなしくついてくるんだぞ」若い男が、そういって、牛丸の手首にがちゃりと手錠をはめた。牛丸は引立てられて、
監房
(
かんぼう
)
をでた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
二人の今夜の
逢瀬
(
おうせ
)
は、それで絶えて、それからの雪之丞は、心の中で、この世の鬼畜の
頭目
(
かしら
)
と呪う三斎から、聴きたくもないほめ言葉を受けにゆく外はないのであった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「スッパリと胸に落ちやした。それじゃ今日からお前さんは、我らの
頭目
(
かしら
)
という訳だね?」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
小六の影を仰ぐと、日吉も、これはこの者どもの
頭目
(
かしら
)
だなと
覚
(
さと
)
ったらしく、やや
居住
(
いずま
)
いを改めて、じっとその顔を正視した。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そう
私
(
わたくし
)
が
訊
(
たず
)
ねますと、
天狗
(
てんぐ
)
の
頭目
(
かしら
)
はいとど
得意
(
とくい
)
の
面持
(
おももち
)
で、
斯
(
こ
)
んな
風
(
ふう
)
に
説明
(
せつめい
)
してくれたのでした。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
頭目
(
かしら
)
。いったいどこへいってたんです。この二日というものは、頭目を探すので、大骨を折りましたぜ。しかも連絡はつかないじまい。骨折り損のくたびれもうけです」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「お
頭目
(
かしら
)
ッ。お頭目ッ。——
甥御
(
おいご
)
の天蔵どのが、番の者を斬りすてて、逃げたと申しますぞッ。天蔵どのが逃げましたぞ」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二
度
(
ど
)
と
斯
(
こ
)
うした
所
(
ところ
)
に
来
(
く
)
ることもあるまいから、よくよく
気
(
き
)
をつけて
天狗界
(
てんぐかい
)
の
状況
(
ようす
)
をさぐり、
又
(
また
)
不審
(
ふしん
)
の
点
(
てん
)
があったら
遠慮
(
えんりょ
)
なく
天狗
(
てんぐ
)
の
頭目
(
かしら
)
に
訊
(
たず
)
ねて
置
(
お
)
くがよいであろう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
山東は
済州
(
さいしゅう
)
の
江
(
こう
)
に臨んだ
水郷
(
すいごう
)
で、
周
(
まわ
)
り八百里の
芦荻
(
ろてき
)
のなかに
砦
(
とりで
)
をむすぶ三人の男がいます。——
頭目
(
かしら
)
を
王倫
(
おうりん
)
といい、その下には
宋万
(
そうまん
)
、
杜選
(
とせん
)
と申して、いずれも傑物。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“頭目”で始まる語句
頭目台
頭目身肉手足不惜躯命