-
トップ
>
-
青黒
>
-
あをぐろ
出雲の
國あたりから
出る
碧玉といふ
青黒い
石が
用ひられ、さらに
後になると、
赤い
瑪瑙が
普通に
使はれるようになりました。
森の
中を
平地に
窪んで、
居る
処も
川幅も、
凡そ百
畳敷きばかり、
川の
流が
青黒い。
現に
其處を
漕いだ
我が
友の
語れるは、
水深、
實に
一千二百尺といふとともに、
青黒き
水は
漆と
成つて、
梶は
辷り
櫓は
膠し、ねば/\と
捲かるゝ
心地して、
船は
其のまゝに
人の
生えた
巖に
化しさうで