青黒あをぐろ)” の例文
出雲いづもくにあたりから碧玉へきぎよくといふ青黒あをぐろいしもちひられ、さらにのちになると、あか瑪瑙めのう普通ふつう使つかはれるようになりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
もりなか平地ひらちくぼんで、ところ川幅かははゞも、およそ百畳敷ぜふじきばかり、かはなが青黒あをぐろい。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
げん其處そこいだともかたれるは、水深すゐしんじつ一千二百尺いつせんにひやくしやくといふとともに、青黒あをぐろみづうるしつて、かぢすべにかはし、ねば/\とかるゝ心地こゝちして、ふねのまゝにひとえたいはくわしさうで
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)