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遠近
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ゑんきん
天気
朦朧たる事
数日にして
遠近の
高山に
白を
点じて雪を
観せしむ。これを
里言に
嶽廻といふ。又
海ある所は
海鳴り、山ふかき処は山なる、遠雷の如し。これを里言に
胴鳴りといふ。
大小も
遠近もなくほうけたり
未生の
我や斯くてありけむ
市日には
遠近の村々より男女をいはず
所持のちゞみに
名所を
記したる
紙簽をつけて市場に持より、その
品を
買人に見せて
売買の
直段定れば
鑑符をわたし、その日市はてゝ
金に
換ふ。