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逗留
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たうりう
ふりがな文庫
“
逗留
(
たうりう
)” の例文
其時分
(
そのじぶん
)
はまだ一ヶの
荘
(
さう
)
、
家
(
いへ
)
も
小
(
こ
)
二十
軒
(
けん
)
あつたのが、
娘
(
むすめ
)
が
来
(
き
)
て一
日
(
にち
)
二
日
(
か
)
、つひほだされて
逗留
(
たうりう
)
した五
日目
(
かめ
)
から
大雨
(
おほあめ
)
が
降出
(
ふりだ
)
した。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「俺は暫らく樣子が見たい、お前一人で行つて見るが宜い。一年も
逗留
(
たうりう
)
するやうな
面
(
つら
)
で、ドツカと腰を据ゑるんだ」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
好む
故
(
ゆゑ
)
精進
(
しやうじん
)
には甚だ
困
(
こま
)
り
果
(
はて
)
自然力も拔る樣に思ひしかば或日門弟中に向ひ扨々是迄は
不思議
(
ふしぎ
)
の
縁
(
えん
)
にて御世話に相成千萬
忝
(
かたじ
)
けなく猶又各々方の引止めに因て
滯留
(
たいりう
)
致したなれ共某し國元にも
道場
(
だうぢやう
)
是
(
これ
)
ある事なれば
何時迄
(
いつまで
)
も長く
逗留
(
たうりう
)
も相成難く且歸國がけ江戸表も見物致し
度
(
たく
)
存ずれば
名殘
(
なごり
)
は
盡
(
つき
)
ねども最早御暇申さんと云に門人共も甚だ
名殘
(
なごり
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
固
(
もと
)
より一
室
(
ま
)
を
借受
(
かりう
)
けて、
逗留
(
たうりう
)
をして
居
(
を
)
つたが、かほどの
悩
(
なやみ
)
は
大事
(
おほごと
)
ぢや、
血
(
ち
)
も
大分
(
だいぶん
)
に
出
(
だ
)
さねばならぬ
殊
(
こと
)
に
子供
(
こども
)
手
(
て
)
を
下
(
お
)
ろすには
体
(
からだ
)
に
精分
(
せいぶん
)
をつけてからと、
先
(
ま
)
づ一
日
(
にち
)
に三ツづゝ
鶏卵
(
たまご
)
を
飲
(
の
)
まして
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“逗留”の意味
《名詞》
逗 留(とうりゅう)
旅先などにしばらく宿泊して滞在すること。
その場に留まって先に進まないこと。
その場に留まっている時間。
(出典:Wiktionary)
逗
漢検準1級
部首:⾡
11画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“逗留”で始まる語句
逗留中
逗留客