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足疾
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あしばや
ふりがな文庫
“
足疾
(
あしばや
)” の例文
貫一はつと踏出して始の如く
足疾
(
あしばや
)
に過行けり。宮は
附人
(
つきひと
)
に面を
背
(
そむ
)
けて、
唇
(
くちびる
)
を
咬
(
か
)
みつつ歩めり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
聾
(
つんぼ
)
の
僻
(
ひが
)
みで、昨日悩まされた、はじめの
足疾
(
あしばや
)
な女に対するむか腹立も、かれこれ
一斉
(
いっとき
)
に
打撞
(
ぶつか
)
って、何を……天気は悪し、名所の見どころもないのだから、とっとっ、すたすた
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
聾
(
つんぼ
)
ひがみの
向腹立
(
むかっぱらたち
)
が、何おのれで、
渡
(
わたり
)
をききも、尋ねもせず、
足疾
(
あしばや
)
にずかずかと
踏掛
(
ふんが
)
けて、二三間ひょこひょこ
発奮
(
はず
)
んで伝わったと思うと、左の足が、ずぶずぶと砂に潜った。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
来かかる人あり、すれ違いて振向きたれば、立停りて見送るに、われ
足疾
(
あしばや
)
に通り過ぎつ。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
御帰館
(
おかえり
)
——」と叫ぶにつれ、老婦人
衝
(
つ
)
と
出
(
い
)
でて、式台に成らせたまえば、一同眼の覚めたる心地して、万歳を
哄
(
どっ
)
と唱え、左右にずらりと平伏するを、
見向
(
みむき
)
もせで、
足疾
(
あしばや
)
に
仏室
(
ぶつま
)
の内
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
この
聊
(
いささか
)
の音にも驚きたる
状
(
さま
)
して、足を
爪立
(
つまだ
)
てつつ
熟
(
じっ
)
と見て、わなわなと身ぶるいするとともに、
足疾
(
あしばや
)
に
樹立
(
こだち
)
に
飛入
(
とびい
)
る。
間
(
ま
)
。——
懐紙
(
かいし
)
の
端
(
はし
)
乱れて、お沢の白き
胸
(
むな
)
さきより五寸
釘
(
くぎ
)
パラリと落つ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
声高
(
こわだか
)
に叫びざま、
足疾
(
あしばや
)
に
進出
(
すすみいで
)
て、看護員の
傍
(
かたえ
)
に接し、その
面
(
おもて
)
を
覗
(
のぞ
)
きつつ
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
声高
(
こわだか
)
に叫びざま、
足疾
(
あしばや
)
に
進出
(
すすみいで
)
て、看護員の
傍
(
かたえ
)
に接し、その
面
(
おもて
)
を
覗
(
のぞ
)
きつつ
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
疾
常用漢字
中学
部首:⽧
10画
“足”で始まる語句
足
足袋
足許
足下
足音
足掻
足駄
足利
足蹴
足跡