トップ
>
起臥
>
きぐわ
ふりがな文庫
“
起臥
(
きぐわ
)” の例文
『実は発行所に
起臥
(
きぐわ
)
してゐる高田浪吉君にも知らせなかつたのだから』といふやうなことも其時
附加
(
つけくは
)
へたのであつた。夜ふけてから僕は家に帰つた。
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
これだけの建物の内に
起臥
(
きぐわ
)
してゐるものは、家族でも学生でも、
悉
(
ことごと
)
く平八郎が独裁の
杖
(
つゑ
)
の
下
(
もと
)
に
項
(
うなじ
)
を屈してゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
卯平
(
うへい
)
は
天性
(
ね
)
が
清潔好
(
きれいずき
)
であつたが、
百姓
(
ひやくしやう
)
の
生活
(
せいくわつ
)
をして、それに
非常
(
ひじやう
)
な
貧乏
(
びんばふ
)
から
什麽
(
どんな
)
にしても
穢
(
きた
)
ない
物
(
もの
)
の
間
(
あひだ
)
に
起臥
(
きぐわ
)
せねばならぬので
彼
(
かれ
)
も
野田
(
のだ
)
へ
行
(
ゆ
)
くまではそれをも
別段
(
べつだん
)
苦
(
く
)
にはしなかつたのであるが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
病院
(
びやうゐん
)
の
小使
(
こづかひ
)
、
看護婦
(
かんごふ
)
、
其
(
そ
)
の
子供等抔
(
こどもらなど
)
は
皆
(
みな
)
患者
(
くわんじや
)
の
病室
(
びやうしつ
)
に一
所
(
しよ
)
に
起臥
(
きぐわ
)
して、
外科室
(
げくわしつ
)
には
丹毒
(
たんどく
)
が
絶
(
た
)
えたことは
無
(
な
)
い。
患者等
(
くわんじやら
)
は
油蟲
(
あぶらむし
)
、
南京蟲
(
なんきんむし
)
、
鼠
(
ねずみ
)
の
族
(
やから
)
に
責
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられて、
住
(
す
)
んでゐることも
出來
(
でき
)
ぬと
苦情
(
くじやう
)
を
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“起臥”の意味
《名詞》
起臥(きが)
起きたり寝たりすること。おきふし。起居。
日常の生活。
(出典:Wiktionary)
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
臥
漢検準1級
部首:⾂
8画
“起臥”で始まる語句
起臥寝食
起臥茶飯