おは)” の例文
捻上ねぢあげつひに召捕て奉行所へ引立ひきたてければ大岡殿小兵衞を見られ其方事去る十月二十八日夜兩替町島屋治兵衞方へしのいり三人に手をおはせ金子千兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然るに極重悪の罪名をおはせられ、夜を日に継ぐ厳しい訊問を続けられ、果ては死を以て罪を天下に謝さなければならないと云ふ、そんな大胆な覚悟は
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
里人りじんは雪車に物をのせ、おのれものりて雪上をゆく事舟のごとくす。雪中は牛馬の足立ざるゆゑすべて雪車そりを用ふ。春の雪中おもきおはしむる事牛馬うしうままさる。
さる盛りの短かきものなれば、暫時しばしあへよとこの名はおはせけん、名づけ親ぞ知らまほしき。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
得ざれば汝ぢが申所は道理もつともたりと雖も親の罪を子におはすると言ふ事にはならず又罪も罪の次第にましてや其方は他人の養子やうしと成りしならずや夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かけ邪舌じやぜつを以て罪科をおはせんとたくみ右の金子は殘らず酒喰しゆしよく遊興いうきよう遣捨つかひすてだん重々ぢう/\不屆至極ふとゞきしごくに付町中引廻ひきまはしの上獄門
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)