豫言者よげんしや)” の例文
新字:予言者
一寸ちよつとくつさき團栗どんぐりちたやうなかたちらしい。たゞしその風丰ふうばう地仙ちせんかく豫言者よげんしやがいがあつた。小狡こざかしきで、じろりと
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ねんうちには何日なんにちるとか、六號室がうしつには面白おもしろ豫言者よげんしやがゐるさうなとかと、交々かはる/″\尋問たづねるのでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのとき電燈でんとうかさにとまつてゐた黄金蟲こがねむし豫言者よげんしやらしい口調くちやうで、こんなことをひました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
其處そこへ、午後二時ごごにじごろ、眞日中まつぴなかともはず、毎日まいにちのやうに、おなじ時間じかんに、えんしたから、のそ/\と……たな、豫言者よげんしや
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふたゝ幾日いくにち何時なんじごろに、第一震だいいつしん以上いじやうゆりかへしがる、そのとき大海嘯おほつなみがともなふと、何處どこかの豫言者よげんしやはなしたとか。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)