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まさか
ふりがな文庫
“
豈夫
(
まさか
)” の例文
『智恵子
様
(
さん
)
許
(
とこ
)
へ
被行
(
いらし
)
つたのか知ら!』といふ疑ひを起した。『だつて、夜だもの。』『然し。』『
豈夫
(
まさか
)
。』といふ考へが
霎時
(
しばし
)
胸に乱れた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
且つ俺のやうな四つ足の分際では
些
(
ちつ
)
と生意気な言分だが、伊太利も
豈夫
(
まさか
)
にウヰダやロンブロゾが舌を吐いて論ずるほど疲弊してもおるまいが
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
何
(
ど
)
うなツて
了
(
しま
)
うのだらう、
豈夫
(
まさか
)
消えて了うのでも無からうけれども、
何處
(
どこ
)
へ行くんだらう。
逃
(
に
)
げるツたツて、
逃口
(
にげぐち
)
が
閉
(
ふさ
)
いであるのだから、其樣な事は無い
筈
(
はず
)
だ。」
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
が、そこまでは
豈夫
(
まさか
)
に思い切れなかった。人生は
無意味
(
ノンセンス
)
だとは感じながらも、俺のやってる事は
偽
(
うそ
)
だ、何か光明の来る時期がありそうだとも思う。要するに無茶さ。だから悪い事をしては苦悶する。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
みでは
豈夫
(
まさか
)
と
思
(
おも
)
ふんです。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
紅葉は
豈夫
(
まさか
)
に三円五十銭やそこらのものを買えないほど窮していなかったが、こういう馬鹿々々しい誤聞が伝わるのも
万更
(
まんざら
)
でないほど切詰めた生活であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
『
豈夫
(
まさか
)
? 神山
樣
(
さん
)
の口にや戸が
閉
(
た
)
てられない。』と言つて、何を思つてか膝を搖つて大きく笑つた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
世間からは私までが
夜叉
(
やしや
)
のやうに謂はれる、私がまた其れが死ぬよりも
辛
(
つ
)
らかツたんですけれども、
房
(
これ
)
がゐてゝ見りや、貴方、
豈夫
(
まさか
)
に別れることも出來ないじやありませんか。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
そりや
然
(
さ
)
うですけれども、
家
(
うち
)
にゐらツしツて見れば、
豈夫
(
まさか
)
お先へ戴くことも出來ないぢやありませんか。
加之
(
しかも
)
ビフテキを燒かせてあるのですから、
暖
(
あつたか
)
い
間
(
うち
)
に
召喫
(
めしあが
)
ツて頂戴な。ね、
貴方
(
あなた
)
。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
豈夫
(
まさか
)
! 信吾さんたら
眞箇
(
ほんと
)
に人が惡い。』と何故か富江は少し
愼
(
つゝま
)
しくしてゐる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
豈夫
(
まさか
)
! 信吾さんたら
真箇
(
ほんと
)
に人が悪い。』と何故か富江は少し
慎
(
つつま
)
しくしてゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
豈夫
(
まさか
)
星光
(
ほしひかり
)
ではあるまいと思ツて見てゐると、
確
(
たしか
)
に星光では無い。螢の光だ。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「だつて、夜だもの。」「然し。」「
豈夫
(
まさか
)
。」といふ考へが
霎時
(
しばし
)
胸に亂れた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
豈夫
(
まさか
)
パレツトを
看板
(
かんばん
)
にしてフリ賣もして歩けないじやないか!
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
豈夫
(
まさか
)
に螢狩とにも
謂
(
い
)
へぬから、どぎまぎしてゐると
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
豈夫
(
まさか
)
! 神山
様
(
さん
)
の口にや戸が
閉
(
た
)
てられない。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
豈夫
(
まさか
)
に
追
(
お
)
ン出す氣も無いのだから
確
(
たしか
)
に
然
(
さ
)
うでない。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
豈
漢検1級
部首:⾖
10画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“豈”で始まる語句
豈
豈計
豈図
豈料
豈且
豈天
豈斗
豈然
豈特