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しやうぞく
ふりがな文庫
“
裝束
(
しやうぞく
)” の例文
新字:
装束
ガラツ八の八五郎は、女形の
裝束
(
しやうぞく
)
を脱いで、コソコソと人ごみの後に姿を隱しました。顏を見られるのが耻かしかつたのでせう。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
〆切
町内々々
(
ちやうない/\
)
の
自身番屋
(
じしんばんや
)
には
鳶
(
とび
)
の者共火事
裝束
(
しやうぞく
)
にて
詰
(
つめ
)
家主抔
(
いへぬしなど
)
も
替
(
かは
)
り/″\相詰たり數寄屋橋御
見附
(
みつけ
)
へ
這入
(
はいれ
)
ば常よりも人數
夥多
(
おびたゞ
)
しく天一坊の供
殘
(
のこら
)
ず
繰込
(
くりこむ
)
を待て御門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あゝ、
裝束
(
しやうぞく
)
かい、
皆
(
みん
)
な
灰
(
はひ
)
さ——
面
(
めん
)
だけは
近所
(
きんじよ
)
のお
弟子
(
でし
)
が
駈
(
か
)
けつけて、
殘
(
のこ
)
らずたすけた。
百
(
ひやく
)
幾
(
いく
)
つといふんだが、これで
寶生流
(
はうしやうりう
)
の
面目
(
めんぼく
)
は
立
(
た
)
ちます。
裝束
(
しやうぞく
)
は、いづれ
年
(
とし
)
がたてば
新
(
あたら
)
しくなるんだから。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町内の海老床の親方、喜八といふ
剽輕男
(
へうきんをとこ
)
が、
下剃
(
したぞり
)
の周吉と一緒に、
煤掃
(
すゝは
)
きほどの
裝束
(
しやうぞく
)
で、家搜しの一隊に面白さうに手傳つて居るのでした。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此時天一坊の
裝束
(
しやうぞく
)
には
鼠琥珀
(
ねずみこはく
)
に
紅裏付
(
こううらつき
)
たる
袷小袖
(
あはせこそで
)
の下には
白無垢
(
しろむく
)
を
重
(
かさ
)
ねて
山吹色
(
やまぶきいろ
)
の
素絹
(
そけん
)
を
着
(
ちやく
)
し
紫斜子
(
むらさきなゝこ
)
の
指貫
(
さしぬき
)
を
帶
(
は
)
き
蜀紅錦
(
しよくこうにしき
)
の
袈裟
(
けさ
)
を掛け
金作
(
こがねづく
)
り
鳥頭
(
とりがしら
)
の太刀を
帶
(
たい
)
し手には金地の
中啓
(
ちうけい
)
を
握
(
にぎ
)
り
爪折傘
(
つまをりがさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
船へ
這
(
は
)
ひ上がるとすぐお茶屋に送り込まれ、濡れた
裝束
(
しやうぞく
)
を脱いで、一と風呂温まり、
賑
(
にぎ
)
やかに
囃
(
はや
)
し乍ら改めて
女夫
(
めをと
)
の盃といふ寸法になつて居たんで
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
出來星
(
できぼし
)
の金持ですよ。米相場で
儲
(
まう
)
けたとか言つて、大變な景氣で、その妹のお辰はまた、小格子から引つこ拔いて來て、
裝束
(
しやうぞく
)
を直したやうな恐ろしい女ですせ」
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見ると、それも一と理窟ですがね。——
鞍師
(
くらし
)
辻萬兵衞が
裝束
(
しやうぞく
)
も改めず、書置も殘さず、あの
躾
(
しつけ
)
の良いのが怪し氣な寢卷を着て、湯呑で毒を呑んで死ぬなんざ變ぢやありませんか、親分
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
白梅の精ですよ、月の良い晩なんか、白い
裝束
(
しやうぞく
)
をした、髮の長い女の人が、あの梅の木の中程の枝にフワリと掛けてゐる相です、嘘ぢやありません、夜遊びの歸りなど、それを見て膽を
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞つ黒な
裝束
(
しやうぞく
)
した者が、お孃さんの首を締めてる、私の入つたのも知らない樣子だ、後ろから引離して、——生け
捕
(
どり
)
にしなかつたのが手落だが、ツイ縁側へ突き出し、一刀の
下
(
もと
)
に斬つてしまつた
銭形平次捕物控:296 旅に病む女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
襤褸
(
ぼろ
)
だらけの
裝束
(
しやうぞく
)
をゆすぶり乍ら、大聲にわめき散らすのでした。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まるで、旅にでも出かける
裝束
(
しやうぞく
)
ぢやないか」
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「王子が近いから、いづれ
裝束
(
しやうぞく
)
稻荷の
眷屬
(
けんぞく
)
が、千住あたりの同類へ嫁入するんだらうてえことでその晩は濟んだが、驚いたことにそれから三日目の晩、又雨のシヨボシヨボ降る日、今度は先のよりでつかい狐の嫁入があつたんです」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
裝束
(
しやうぞく
)
を變へて逃げたのか」
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
裝
部首:⾐
13画
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
“裝束”で始まる語句
裝束切模