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血路
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けつろ
ふりがな文庫
“
血路
(
けつろ
)” の例文
療醫の見込も
膏氣
(
あぶらけ
)
増長いたし
血路
(
けつろ
)
を塞
循環
(
じゆんくわん
)
不
レ
致候故、痛所も出來、
若
(
もし
)
脉路を塞ぎ脈路
破
(
やぶれ
)
候節は、即ち中風と申ものに候由。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
七人のかげが流れ矢をくぐってそとへとびだし、いっぽうの
血路
(
けつろ
)
を斬りひらく覚悟で、うらの
土塀
(
どべい
)
によじ登ろうとすると
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
保吉は
絶体絶命
(
ぜったいぜつめい
)
になった。この場合
唯一
(
ゆいいつ
)
の
血路
(
けつろ
)
になるものは生徒の質問に応ずることだった。それでもまだ時間が余れば、早じまいを
宣
(
せん
)
してしまうことだった。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それでも彼は
猶
(
なお
)
一方の
血路
(
けつろ
)
を求めて、
唯
(
と
)
ある人家の屋根へ
攀登
(
よじのぼ
)
った。
茅葺
(
かやぶき
)
、
板葺
(
こけら
)
、
瓦葺
(
かわらぶき
)
の嫌いなく、隣から隣へと屋根を伝って、彼は
駅尽頭
(
しゅくはずれ
)
の方へ逃げて行った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
飛び込んで来い! 叩っ切る!
敵
(
かな
)
わぬまでも防いで見せる! そうして一方の
血路
(
けつろ
)
をひらき、この屋敷から逃げて見せる! ——民弥は民弥で決心を固め、四方へ眼を配ったが、敵は大勢
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
俗に云う
鼻掴
(
はなつま
)
みの世の中に、
唯
(
ただ
)
ペルリ渡来の一条が人心を動かして、砲術だけは西洋流儀にしなければならぬと、
云
(
い
)
わば
一線
(
いっせん
)
の
血路
(
けつろ
)
が開けて、ソコで砲術修業の願書で
穏
(
おだやか
)
に事が済んだのです。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そうしてまた
危
(
あやう
)
い
血路
(
けつろ
)
を開いた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
血路
(
けつろ
)
は一つ
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
卜斎ははやくも
観念
(
かんねん
)
して、
飾
(
かざ
)
りをとった
陣刀
(
じんとう
)
を
脇差
(
わきざし
)
にぶっこみ、りゅうッ——と
抜
(
ぬ
)
くがはやいか、その
槍襖
(
やりぶすま
)
の一
角
(
かく
)
へ、われから
血路
(
けつろ
)
をひらきに走った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
するといっぽうの
急坂
(
きゅうはん
)
からも、
血路
(
けつろ
)
をひらいた
卜斎
(
ぼくさい
)
が、
血刀
(
ちがたな
)
を引っさげてこの磯へ目ざしてきたので、ふたりは
前後
(
ぜんご
)
になって磯の
岩石
(
がんせき
)
から岩石を飛びつたい、やがて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血汐
血痕
血潮
血飛沫
血相
血糊