“駅尽頭”の読み方と例文
読み方割合
しゅくはずれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お杉は駅尽頭しゅくはずれの蕎麦屋の娘で、飛騨小町と謳われる程の美人であったが、ういう訳か不思議に縁遠いので、三十に近いまで独身ですごした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
重太郎の飛び降りたのは、美濃屋みのやという雑穀屋ざっこくやの裏口であった。追手おって一組ひとくみは早くも駅尽頭しゅくはずれの出口をやくして、の一組はただちに美濃屋に向った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それでも彼はなお一方の血路けつろを求めて、ある人家の屋根へ攀登よじのぼった。茅葺かやぶき板葺こけら瓦葺かわらぶきの嫌いなく、隣から隣へと屋根を伝って、彼は駅尽頭しゅくはずれの方へ逃げて行った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)