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蒙求
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もうぎゅう
ふりがな文庫
“
蒙求
(
もうぎゅう
)” の例文
蒙求
(
もうぎゅう
)
風に類似の逸話を
対聯
(
ついれん
)
したので、或る日の逸話に鴎外と私と二人を
列
(
なら
)
べて、堅忍不抜精力人に絶すと同じ文句で並称した後に
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
その折柄にこの大打撃をうけたのであるから、歌舞伎
凋落
(
ちょうらく
)
、新派劇全盛、こうした『
蒙求
(
もうぎゅう
)
』のような文句が諸人の口に伝えられた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
下等士族は
則
(
すなわ
)
ち
然
(
しか
)
らず。
役前
(
やくまえ
)
の
外
(
ほか
)
、馬に乗る者とては
一人
(
ひとり
)
もなく、内職の
傍
(
かたわら
)
に少しく
武芸
(
ぶげい
)
を
勉
(
つと
)
め、文学は
四書五経
(
ししょごきょう
)
歟
(
か
)
、なお
進
(
すすみ
)
て
蒙求
(
もうぎゅう
)
、
左伝
(
さでん
)
の一、二巻に終る者多し。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「大層むつかしいものをやりやがったな。
蒙求
(
もうぎゅう
)
は荷が勝ちすぎるだろう、少しは覚えて来たか」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
荊楚
(
けいそ
)
歳時記 啓蒙雑記 啓蒙随録 芸林
蒙求
(
もうぎゅう
)
決疑弁蒙
現世利益弁
(
げんぜりやくべん
)
顯密威儀便覧
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
▼ もっと見る
それが例の
蒙求
(
もうぎゅう
)
を囀るという
諺
(
ことわざ
)
の引続きであって、しかも句としては新らしかった。『
物類称呼
(
ぶつるいしょうこ
)
』は安永年間の書物であるが、あの中には関東で「一筆啓上せしめ候」、
遠江
(
とおとうみ
)
国においては
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ソレカラ
何処
(
どこ
)
かで
法螺
(
ほら
)
の貝を借りて来て、
面
(
かお
)
を隠して
二人
(
ふたり
)
で出掛けて、杉山が貝を吹く、お経の文句は、私が少年の時に
暗誦
(
あんしょう
)
して
居
(
い
)
た
蒙求
(
もうぎゅう
)
の表題と
千字文
(
せんじもん
)
で
請持
(
うけも
)
ち
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「手前が妹に教わって、
蒙求
(
もうぎゅう
)
を
囀
(
さえず
)
る間、奥の一と間じゃ何をやったんだ」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
蒙求
(
もうぎゅう
)
孟子
文選
(
もんぜん
)
文徳実録
妖怪学講義:02 緒言
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
所が
茲
(
ここ
)
に
奇
(
き
)
な事は、その塾で
蒙求
(
もうぎゅう
)
とか孟子とか論語とかの
会読
(
かいどく
)
講義をすると云うことになると、私は
天禀
(
てんりん
)
、少し文才があったのか知らん、
能
(
よ
)
く
其
(
そ
)
の意味を
解
(
げ
)
して、朝の素読に教えて
呉
(
く
)
れた人と
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“蒙求”の解説
蒙求(もうぎゅう)は、伝統的な中国の初学者向け教科書である。古人の逸話を集めて韻文で並べた故事集。日本でも平安時代以来長きにわたり読まれた。現在でも広く知られる「蛍雪の功」(典拠は晋書や南史)や「漱石枕流」(典拠は世説新語)などの故事は蒙求によって学ばれることが多い。
(出典:Wikipedia)
蒙
漢検準1級
部首:⾋
13画
求
常用漢字
小4
部首:⽔
7画
“蒙”で始まる語句
蒙
蒙古
蒙昧
蒙塵
蒙古刀
蒙々
蒙衝
蒙古犬
蒙古語
蒙古王