“蒙衝”の読み方と例文
読み方割合
もうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒙衝もうしょう=船腹を総体に強靱きょうじんな牛の皮で外装した快速の中型船。もっぱら敵の大船隊の中を駆逐し、また奇襲戦に用いる。兵六、七十人は乗る。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「意気はめてつかわすが、何もそうはやって生命を軽んじないでもいい。——それに大船、闘艦はすべて鎖をもってつなぎ、走舸そうか蒙衝もうしょうのほかは自由に行動できぬ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると一艘の蒙衝もうしょう(皮革艇)に乗って、こよいの奇襲船隊の闘将、呉の黄蓋が、曹操を討ちとる時は今なり、是が非でも、彼の首を挙げんものと、自身、快速なそれへ乗り移って
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)