葬禮さうれい)” の例文
新字:葬礼
葬禮さうれいの納め物となすならば寺へこそをさめるはずなれ何ぞ燒場やきばへ納めると云はふあらんやサア尋常じんじやうに白状致せ不屆者めそれせめよと言葉の下より手先てさきの者共しもとあげて左右より彌十のもゝ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あるひ暑中しよちう葬禮さうれいのばして死人しびと腐敗ふはいするもあり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
この葬禮さうれいの夜をすごさせたまへ
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
眞晝まひるがた、葬禮さうれいの鐘は鳴る
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
味氣あぢきない世に葬禮さうれいたた
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
隱しませう其品そのしな葬禮さうれいの時のをさめ物なれども然樣さやう申上なば御うたがひがかゝらうかと存じ重代ぢうだいの品と申上しかどじつ死人しにんをさめ物なりと申ければ役人扨々さて/\なんぢは不屆き者なり此脇差は中仙道なかせんだう鴻の巣の鎌倉屋金兵衞と云者の所持しよぢの品にて其子分なる練馬ねりまとう兵衞と云者に貸遣かしつかはしたる脇差なり然る所其みぎ藤兵衞ほか二人の行衞ゆくゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)